| 国民会議ブックレットt「知らずに吸っていませんか? 暮らしの中のアスベスト」完成す
国民会議常任幹事 中地 重晴
ようやく完成
国民会議ブックレットシリーズの5巻目として、「知らずに吸っていませんか? 暮らしの中のアスベスト」が完成しました。2005年6月のクボタショック以降、アスベストの危険性が社会問題化しました。国民会議としてもアスベストプロジェクトチームを発足させ、アスベスト新法制定に関して、政策提言を2回行ってきました。
アスベストの健康被害として、悪性中皮腫が増加傾向にあることが指摘されています。現在は年間約1000人が悪性中皮腫でなくなられていますが、2035年ごろには約4000人に増加し、この40年間でおよそ10万人の方が、アスベストが原因でなくなられると予想され、日本最悪の公害問題になるだろうといわれています。
2004年10月に日本政府が、アスベストの建材等10品目への使用を禁止するまでの間に約1000万トンが輸入されています。アスベスト含有建材としては、約4000万トンが使用されていると推計されています。身近な家庭の中にもアスベスト含有建材がふんだんに使用されています。
市民への危険性は?
一般の市民がアスベストを吸い込む可能性は大きく分けて2通りです。一つ目は吹き付けアスベストです。鉄骨造等の建造物の耐火被覆材として使用され、飛散しやすいのが特徴です。1975年に吹き付け作業が禁止されましたが、代替品の吹き付けロックウールに1〜5%の低濃度での使用が続き、1995年ごろまでの建築物には使用されています。国による緊急調査でも学校などの公共施設のほかに、マンションなどの民間の大規模建物にも使用されていることがわかりました。その数は数万箇所を超えます。阪神大震災後、震災の二次被害としてアスベストの飛散が問題になりました。今後は、除去工事が順次行われますが、いかに安全に工事をさせるのかが課題です。
二つ目はアスベスト含有建材です。アスベスト含有建材は普段の使用状態では飛散することはありませんが、建物の修理や解体時の破砕や切断作業によって、飛散する危険性があります。1戸建てでも集合住宅でも、屋根から天井、内装材まで様々なところに使用されています。ノンアスベストの建材のみで作られた家のほうが少ないくらいです。
家庭の中のどこにあるのか
こうしたアスベスト含有建材が皆さんの家庭のどの部分に使用されているのかをわかりやすく解説したのが今回作成された国民会議ブックレット・です。アスベスト含有建材の見分け方、写真入で丁寧に解説しています。クボタショック以後、アスベストに関する図書は多数出版されましたが、家庭の中のアスベストについての注意点をまとめたものは少ないです。そういう意味では、アスベストを吸わないために、どのように行動すればよいのかがわかる解説書として読んでいただければとお勧めします。
また、この2年間各省庁が管轄する建物の中の吹き付けアスベストの有無を調査したり、環境省が大気中のアスベスト濃度を測定する環境モニタリングを実施しましたが、それを取りまとめて解説し、紹介した本はありません。知っておくと市民生活に役立つ内容がたくさんありますので、この機会にご購読をお願いします。
アスベストブックレットは1部850円(会員500円)、郵送料は160円です。お申し込みは国民会議事務局までお願いします。
|