ニュースレター 第38号 (2005年12月発行)
第8年度の活動方針

国民会議事務局長 中下 裕子

 このところ、ダイオキシンや環境ホルモンに関する報道がめっきり少なくなりました。しかし、ダイオキシンをはじめとする有害化学物質汚染問題が決して解決された訳ではありません。過去の汚染はすぐには除去されず、いまだに生物の体内に蓄積されています。つまり、私たちの食べ物は今も汚染されているのです。アトピーなどのアレルギーも相変わらず増加し続けています。
 また、ダイオキシンのほかにも、有機フッ素化合物などの新たな汚染問題が浮上しています。さらに、最近のアスベスト問題が象徴しているように、産業優先・人命軽視の意思決定や、縦割り行政の下での対策の遅れや不十分性という、過去の公害事件とも共通する問題の構造は、今も変わっていません。これでは、さらなる被害の発生を喰い止めることはできません。
 このような状況下にあって、過去の教訓を生かした抜本的対策を提言するという国民会議の役割は、以前にもまして重要になってきています。最近、こうした国民会議の活動の意義に共鳴して、ご入会・ご協力下さる方が増えてきました。今一度、原点に立ち戻り、物言えぬ野生生物と未来の子どもたちに成り代わって、以下のような活動に取り組んでいきたいと考えております。なお一層の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

1 アスベスト対策に関するロビー活動、啓発活動
 次期通常国会に新法が提案される予定ですので、他NGOとも連携し、少しでも良いものになるよう、各方面に働きかけていきたいと考えています。また、国民への情報提供も充実させたいと思います。
2 子どもの健康・安全・権利問題についての調査研究、啓発活動
 新・子どもプロジェクトを中心に、広く子どもの健康をめぐるさまざまな問題を取り上げ、調査研究や学習会の開催等を行います。この問題に関するホームページの立ち上げも検討しています。さらに、「子ども環境保健法の立法提言」を改定し、新たな提言を作成したいと考えています。
3 ダイオキシン問題
 ダイオキシン委員会を再開し、2007年に東京で開催予定の国際ダイオキシン会議に向けた取り組みを開始します。
4 環境ホルモン問題についての情報発信
 環境ホルモン問題についての様々な最新情報をニュースレター等を通じて発信します。
5 食品の化学物質汚染問題についての調査研究、啓発活動
 食品プロジェクトを中心に、食品の重金属汚染問題についての調査研究、情報発信をすすめます。できれば、ブックレット作成、提言のとりまとめに着手したいと考えています。
6 容リ法改正に向けた取り組み
 「容リ法改正ネットワーク」のメンバーと協力しながら、容リ法改正に向けたロビー活動等を行いたいと考えています。
7 「医療廃棄物の非焼却処理」の翻訳、出版
 翻訳作業も最終段階を迎えていますので、次年度中に出版にこぎつけたいと考えています。
8 他NGOとの連携強化
 次年度も、さらに他NGOとの連携強化をすすめ、化学物質分野のNGOの総体としてのエンパワーメントをはかりたいと考えています。

 

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